もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 「へえ」

 彼はまたぎゅっとわたしを抱きしめた。

 「まあ、そういうこともあるにはあるけど。でも、俺は自分の快楽のためだけに優紀と愛し合いたいわけじゃないから」

 「玲伊さん……」
 「優紀が嫌なら、嫌じゃなくなるまでしない。それは我慢じゃないんだよ」

 ああ、やっぱり、玲伊さんはわたしのヒーローだ。

 こんなにもわたしを大切に思ってくれている。
 それなのに、いつまで怖がっているんだろう、わたしは。

 もう、ぐずぐずするのは、本当にやめなければ。

 まだ顔を見て言う勇気はなかったので、彼の肩に顔を埋めて、そっと呟いた。

 「もう大丈夫です。わたしも本当は……玲伊さんと、その、したい……です」

 語尾はほとんど消え入りそうに細くなったけれど、ちゃんと聞こえたようだ。

 玲伊さんが小さく息を飲んだのがわかった。

 「うん、嬉しいよ、そう言ってくれて。でも、やっぱり嫌って言われても、もうやめてあげられないかもしれないけど」

 わたしは首を横に振った。
 「そんなこと、もう言わない……です」

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