もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 玲伊さん……じゃあ、わたしを心配して、何度も店に足を運んでくれていたってこと?

 前に「わたしに会いに来てる」って言ってくれたのは本当だったんだ。

 そうと知って、またきゅっと胸が痛くなる。

「そんな、なんで、わたしなんかの心配を……」
 玲伊さんは前に店でしたときのように、人差し指を口の前に立てて、わたしの言葉を遮った。

「ほらまた『わたしなんか』って言ってるよ。言うまでもないだろう? 優ちゃんは俺にとっても大事な妹みたいなものだから」
 そう言うと、目を細め、優しい表情をわたしに向けた。

「玲伊さん……」

 それでもなかなか口を開かないわたしを、彼はじっと待ってくれている。
 話すまで待つ、その意志を感じさせる強い眼差しを向けたまま。

 仕方ない。
 わたしは観念して、会社をやめることになったいきさつを話すことにした。

「たいしたことじゃないんです。本当に」
 そうつぶやくと、玲伊さんはわたしを見つめてきた。

「会社で……ちょっとしたいじめ、みたいなことをされてしまって」

 わたしの言葉に彼は眉根を寄せる。
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