もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~

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 玲伊さんが連れていってくれたのは、歩いて10分ほどのところにあるおしゃれな店構えの焼き肉店だった。
 
 店は地下にあり、狭い階段を降りてドアを開けると、すでにほぼ満席。
 平日でこれほど混んでいるのだから、よっぽどの人気店なのだろう。

 レジ近くにいた店員さんに玲伊さんが「香坂です」と名乗ると、彼は申し訳なさそうな顔をした。

「ああ、香坂さん。すいません、いつもの個室、取れなくて」
「いえ、ぜんぜん構わないよ。急にお願いしたのはこっちだし」

 店員さんは、わたしたちを入り口近くの席に案内した。

 打ちっぱなしの天井を太いダクトが縦横に走り、そこから黒い集煙器が各テーブルのロースターのすぐ上に伸びている。
 グラスや皿が触れ合う音、歓談する人たちの声、BGMが混ざり合って、店内は賑やかだ。

「さて。思いっきり食べろよ。しばらく禁欲生活してもらわないといけないからね」
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