このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「家事代行?」


なにかに引っかかったのか、お父さんはわたしの顔をのぞき込む。


「それなら、ウチにきたらどうだ?」

「え…?」


キョトンとするわたし。


「なにも養子になれとは言っていない。ちょうど新しい家政婦を探していたところでな。部屋も空いているから、住み込みというかたちできたらどうだ?もちろん、今の給料よりは多く支払うぞ」


そう言って、お父さんはわたしに名刺を差し出すと行ってしまった。


この数日、葬儀の準備などで出勤できていなくて、松永さんからの指名もなくなって…正直来月からのお給料がピンチだった。

新たにバイトも増やさなくてはと考えていたところへ、お父さんのあの提案――。


家賃のことも考えると、こんないい条件はなかった。


ただ、お父さんの家族と同じ家に住むことに抵抗がないわけがない。
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