このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
そうして、わたしはシンプルな紺色のパーティードレスを着ることに。


愛理さんが買ったものだから、丈が膝上で落ち着かないけれど。



そして、パーティー会場であるホテルに到着。

名取くんに会ったらどうしようと不安に思っていたわたしだったけど、会場に入ってすぐにそんな考えは無用だったと思わされる。


というのも、会場内には驚くほど多くの招待客の姿があった。

家族連れということもあり、何百人と集まっていた。


いくら名取くんが挨拶してまわるとはいえ、こんな大勢の中からわたし1人に気づくはずもない。

わたしの考えすぎだった。


安心したような…。

…でも、なぜか少しだけ寂しいような。


そんな複雑な心境だった。



〈本日はお忙しい中お集まりいただきまして――〉


いよいよ定刻。
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