このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「…あっ。もうこんな時間」


ふと時計に目を移すと、日付をまたごうとしていた。


「名取くん。わたし、そろそろ帰るね」


そう言って、席を立とうとしたとき――。


「澪っ…」


名取くんがわたしの腕をつかんだ。


「…どうかした?名取くん」

「さっき、帰りはウチの運転手に遅らせるって言ったんだけど…」

「それなら大丈夫だよ。タクシー拾って帰るから――」

「いや、そうじゃなくて」


名取くんは、目を伏せて唇を噛む。

不思議に思って顔をのぞき込むと、名取くんの瞳がわたしを捉えた。


「やっぱり…、返したくなくなった」


その言葉とともに、わたしは名取くんに引き寄せられ――。

気づいたら、名取くんにキスされていた。


わたしは驚いて目を丸くする。


「…なっ、名取くん…!なにするのっ…」
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