このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
芝生を踏む足音も聞こえ、名取くんを探しに庭に出てきたようだ。


こんなところ、愛理さんに見られたら…。


「…名取くん、行って」

「それはできない。俺がそばにいたいのは、澪だ。澪が愛理さんに気をつかうのなら、俺から直接愛理さんに――」

「それはダメ…!」


そんなことをしたら、愛理さんが悲しむ。


名取くんがここから離れてくれないというのなら――。


「…勘違いしないでっ。わたしもあのときは久々に名取くんと会って、少しお酒も入っていたからああいう雰囲気になったけど…」


わたしはきゅっと唇を噛む。


「わたしは、名取くんとはあれきりの関係だと思ってる。だから、わたしのことは放っておいて」


こんな…心にも思っていないようなこと。

本当なら言いたくはなかったけど――。
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