このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
愛理さんの声がすぐそばまで聞こえてきたから、わたしは名取くんに背を向け、愛理さんとは反対方向へ走って逃げた。


わたしの首元には、名取くんからもらったネックレスが切なげに揺れる。


…すごくうれしかったから。

これだけは外さずにつけさせて、名取くん。



その日の夕食時。


「愛理。結弦くんからなにかプレゼントはもらったのか?」

「うん♪香水をもらったの!とってもいい香りがするの〜」

「そうか。それはよかったな」


お父さんはワインをひと口飲む。

そして、ゆっくりとテーブルに置く。


「ということは、結弦くんとそこそこ距離は縮まったのか?」


お父さんの何気ない質問。

しかしそれを聞いて、由美さんはお父さんを軽く睨みつけながら首を横に振る。


まるで、『余計なことは聞かなくていい』と言っているかのような。
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