このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「俺…、前に言ったよな?『あのとき別れたことを今でもずっと後悔していた』って」


たしかに言われた。

まさか、名取くんがこの7年そんなふうに思ってくれていたとは知らなくて。


「だから、もう同じ後悔はしたくない。二度も俺の前から消えるなんて…絶対にさせない」


名取くんは、強くやさしくわたしを抱きしめた。


そのぬくもりに、我が身を守ろうとしていたわたしの心の鎧が溶かされていって――。

ぽろぽろと涙があふれ出した。


「澪はもう1人じゃない。俺がずっとそばにいる。だから結婚しよう、澪」

「…名取くん」


わたしがどれだけ突き放しても、名取くんは決してわたしを見放さなかった。

それは7年たった今でも変わっていなかった。


「来週、富士川家に挨拶に行く予定をしてるんだ」

「えっ…」
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