このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
底知れないやさしさを持つ名取くんのことが大好きだった。


だから、遠距離が無理とか、住んでいる世界が違うとか。

そんなことはすべて嘘。


だけど、わたしと付き合っていたところで名取くんにはなにひとついいことなんてないから――。


「これ以上話すことはないから。さようなら、名取くん」


わたしは一方的に名取くんに別れを告げた。


わたしが名取くんと別れたことを知って、お母さんは激怒。

わたしが留守の間に、コツコツと貯めていたバイトのお給料を腹いせにすべて使われていた。


これでは、学校から請求される雑費も支払えない。

これからの受験シーズン、なにかとお金もかかってくる。


だから、わたしは潔く学校を辞めた。


学校を辞めれば、バイトの時間も増やすことができる。

それに、名取くんと会わなくて済むのなら――。
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