リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜
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近くの駅まですずが送ってくれた。

「おまえ、一応女だろ?俺が送ってもらってどうすんだよ。」

そう言う俺に、

「いいのー!帰りは全力ダッシュするし、優佳や美里じゃあるまいし、私は襲われないわよ。」

「それはわかんないだろー?物好きがいるかもしれないだろー?」

俺が冗談でそういうと、

うるさい!と言って叩かれた。

「でも翔、本当ありがとうね。何言っても納得してくれなかったお母さんが、許してくれた。」

「まぁ、お前のお母さんなんか勘違いしてたけどな。俺達が付き合う事は絶対ないのにな!」

「まぁ、許して貰えたしいいじゃん!」

そう言っていたら駅に着いた。

「じゃ、翔!また明日ね!今日は本当ありがと!」

「こちらこそありがとな!じゃーな!」

すずはポニーテールを揺らしながら走って行った。

今日屋上で胸が痛かったのはなんだったんだろう?

でもあれからはもうあんな風に胸が痛む事はなかった。

病気ではないな!気のせいか!

俺はそう思って改札を通って学校に戻った。
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