リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜

2度目の甲子園

_____それから3ヶ月

俺達は高校2年生になっていた。

今日は夏の甲子園をかけて戦う県大会で

ベンチ入りする20名が発表される。


俺たちはグラウンドに集まっていた。

「メンバーを発表する。1番レフト内藤、2番ショート高瀬、3番センター林田、4番ピッチャー南雲、5番、、、」

20名が発表された。

「以上だ!甲子園地区予選はとりあえずこの20人で行く。」

は?

周りがざわつき始める。

俺の名前がなかったからだ。

どういうことだ?

誰がどう考えても俺が出るのは当たり前だろうが。

そう考えていたら、

「本宮!お前は後で俺ん所に来い。」

工藤監督にそう言われた。


「お前、左足見してみろ。」

監督が俺に言う。

俺は仕方なく監督に左足を見せる。

「おま、、、この足で試合に出ようと思ってたのか?!!!」

どうして工藤監督は俺が怪我をしている

ってことに気がついたんだろう。

「当たり前じゃないっすか!!去年は俺のせいで甲子園に行けなかった!もう2度とそんな思いはしたくないんです!俺がいなくて、南雲先輩1人に投げさせるのは無茶ですよ!!!」

「南雲ともう2人、3年のピッチャーをメンバー入りさせただろ。今年のピッチャーはあの3人で行く。とりあえずお前は病院に行ってこい。」.

「工藤監督!!!!俺を試合に出させてください!!!」

俺は必死に工藤監督を説得したが、

監督は絶対に首を縦に振らなかった。

「おい、高原。お前達2人、今日はもう練習はいいから、このまま病院に行ってくれ。こいつ1人だと本当に病院に行ったかわからん。」

そう言って監督は俺とすずを病院に行かせた。
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