リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜

<日野優佳SIDE>

❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁

やったっ!

購買に誰が買い出しに行くかのジャンケンで、

私と翔くんに決まった。


嬉しすぎる、、、。


私達は2人で購買に向かった。

何話せばいいんだろう、

と購買に行く間も、

私はドキドキが止まらなかった。


わぁすごい人だぁ、

この人混みに入っていくの怖いなぁ。

そう思っていると、

「おい日野、危ない。」

そう言って翔くんが私の手を取って引っ張っていく。

胸のドキドキが止まらない。

翔くんに伝わってないといいな。


「日野は小さいから可愛いくて男子から人気なんだよ。」

身長高いのが羨ましいと言う私に

翔くんが言った。

今、私のこと可愛いって言った、

よね?

男子から人気って言うその"男子"に、

翔くんは入っているのかな?

そんなことを考えていたら、

体が熱くなるのがわかった。

きっと私今顔赤い、、、

咄嗟に下を向く。

どうか、顔が赤くなっている事が

翔くんにバレませんように。

そう思っていると、

「お!いちごオーレあるやん!まだ残ってるなんてレアだよな!いつも売り切れてるもんな。すず、いちごオーレ好きだから牛乳じゃなくてこっち買ってくか!」

翔くん、すずのことはなんでも知ってるんだな。

好きなのかな?

胸がギュッと苦しくなった。

でも悟られないように翔くんに笑顔を向ける。

会計を終えて屋上に向かう途中、

翔くんは先輩に声をかけられていた。

その先輩から逃げるように

私の手を取って走る翔くん。

「し、しょうくんっ、手っ」

「あ、ごめんごめん」

そう言って翔くんは私の手を離す。

ドキドキが止まらない。

翔くんはなんとも思ってないのかな。


さっきの先輩が、私を紹介して欲しいって

翔くんに言ってきたみたいで、

翔くんは私にどうしたいか聞いてくれた。

「、、、私、好きな人いるから、断っといて欲しいな。」

好きな人誰って聞いてくれるかな?

そう思っていると、

「おっけ、じゃあテキトーに断っとくわ!」

そう言って翔くんは屋上の皆の所に行ってしまった。

私の事なんて全く興味ないのかな?

私が好きなのは翔くんなんだよ?

翔くんのことが大好きで大好きでたまらない。

翔くんは私の事どう思ってるの?

❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁
< 7 / 53 >

この作品をシェア

pagetop