離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
笠原先生の診察室の前のモニターには、待たされている患者の番号がずらりと並んでいる。
すごい人気だ。
消化器の先生も人気の先生は予約の数が他の先生の倍と言うけれど、外科もすごい。画面いっぱいに番号が表示されている。
中から外来の事務員さんが現れ、私たちを招き入れた。
「こんにちは、野沢さん。今日はよろしくお願いします」
診察室に爽やかな風が吹いたような気がした。
患者さんに向ける笑顔はまさしく、あの日に私に向けられたものと同じ。
笠原先生だ。髪型は少し変わって前髪ができているけど、そのほかはなにも変わっていない。
「あれ、きみは病棟の看護師さん? 見たことないな」
「はい。今日内科から異動した槇といいます」
先生は私のことを覚えているだろうか。覚えていなければ、思い出してくれるだろうか。
ドキドキしていたけど、先生は望んだようなリアクションはしてくれなかった。
「槇さんか。じゃあ記録よろしく」
笠原先生はパソコンを指さす。
すごい人気だ。
消化器の先生も人気の先生は予約の数が他の先生の倍と言うけれど、外科もすごい。画面いっぱいに番号が表示されている。
中から外来の事務員さんが現れ、私たちを招き入れた。
「こんにちは、野沢さん。今日はよろしくお願いします」
診察室に爽やかな風が吹いたような気がした。
患者さんに向ける笑顔はまさしく、あの日に私に向けられたものと同じ。
笠原先生だ。髪型は少し変わって前髪ができているけど、そのほかはなにも変わっていない。
「あれ、きみは病棟の看護師さん? 見たことないな」
「はい。今日内科から異動した槇といいます」
先生は私のことを覚えているだろうか。覚えていなければ、思い出してくれるだろうか。
ドキドキしていたけど、先生は望んだようなリアクションはしてくれなかった。
「槇さんか。じゃあ記録よろしく」
笠原先生はパソコンを指さす。