離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
日曜の朝。私は実家アパートの駐車場で圭吾さんを待っていた。

どうして実家なのかと言うと、今の季節にちょうどいいお出かけ用の服が実家に置きっぱなしだったから。

久しぶりに泊まると、お母さんは喜んでくれた。瑞希はご飯のときしか会わなかったけど、相変わらず勉強を頑張っているみたい。

早朝に圭吾さんの家に帰ると言ったのに、彼は実家まで迎えに来ると頑固に言い張るので、押し負けてしまった。

「やっぱりやめておけばよかった……」

二階の槇家の窓から、お母さんと瑞希がのぞいている。

ふたりは私が振り向くと隠れるけど、いつも閉まっている窓が全開になっている時点でバレバレだから。

瑞希には契約結婚のことは言っておらず、お母さんは「お姉ちゃんの彼氏が迎えに来るって」とだけ話したらしい。

『姉ちゃんの彼氏ってどんな人かなあ』と、純粋な瑞希は純粋な興味でのぞいているんだろう。

わくわくさせてごめんよ。圭吾さんは普通の彼氏じゃないのよ。

自分の足元を見ていると、駐車場に一台の乗用車が入ってきた。

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