離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
「わかりました。大丈夫です」
『ありがとう。ちょっとドライブに行こう』

それって、デートのお誘い?

そんなふうに考えてしまい、私はふるふると首を横に振る。

いやいや、今後の作戦のこととか、いろいろ打ち合わせなきゃいけないことがあるんだろう。

まだ私は先生のことをほとんど知らない。

今後夫婦を演じていくためにも、お互いのことを知る時間は必要よね。

「はい」
『じゃあ、詳しくはまた』

スマホの向こうから、他のドクターの声がした。

相変わらず忙しいらしく、慌ただしく電話を切られる。

「ドライブかあ」

それって、話し合いとかじゃなくてやっぱりデート……。

そんなわけないと自分に言い聞かせながら、どこかでわくわくしてしまっている。

平静を装って駅への歩みを再開すると、足元がふわふわしているように感じた。

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