離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
たとえそれで私たちが離婚することになっても。

また、私のほうから圭吾さんに言えばいいんだ。

今度は、恋愛から始めさせてくださいって。

「なんとかします」

決意した私を見て、師長はうなずいた。

圭吾さんの都合がつき次第話し合おうということになったが、いかんせん圭吾さんは午前も午後も外来の日だ。

病院の看板ドクターである彼の外来は予約でいっぱい、その間に紹介状を持ってきた初診の患者さんも入る。

他の先生の倍の患者さんをひとりひとり丁寧に診るものだから、圭吾さんの外来はなかなか終わらないことで有名だ。

午前の患者さんが終わったと思ったら、すぐに午後の患者さんの予約時間になっていることもザラらしい。

そして今日も、そのような日みたいだ。

担当なのに勤務が終わるまで顔を見せないわけにもいかず、頭を悩ませる。

すると、とうとう昼近くになって特別室からナースコールが鳴った。

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