離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
「今のやりとりは全部録画しました。もちろん通報もしてあります」

千葉くんが言うと、男たちが顔を見合わせて後ずさる。

さっきの金髪さんも、この男たちも、ネットかなにかで適当に集められた人たちなんだろう。

楽してお金を稼げると思って来たのに、警察に捕まっちゃたまらない。


そんなことを口々に言いながら、男たちはそそくさと逃げていく。

「ちょっと、待ちなさいよ。前払いしたんだから、その分働きなさい!」

そんな魔女の命令に従う者はいない。

公園には、あっという間に四人しかいなくなった。

「大丈夫か、七海」
「は、はい。無傷です」
「よかった」

彼は他の人がいるのも気にせず、私を強く抱きしめた。

「圭吾さん……」

彼が来てくれなかったら、どうなっていただろう。

今更想像して寒気がした。

私は彼の背をぎゅっと抱き返す。

「圭吾、どうしてここに」

安藤さんが青い顔で言う。

圭吾さんはゆっくりと腕を緩め、私を守るように前に立った。
< 196 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop