離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
だからお兄さんの代わりに自分が安藤さんの怨念を引き受けていたんだ。

「考え直して。その子の親はひとり親よ。あなたの財産目当てかもしれないわよ」
「それでも構わないよ。彼女が喜んでくれるなら、財産なんていくらでも差し出すさ」

迷いなく答える圭吾さんの言葉に、いちいちドキドキさせられる。

「どうして、どうしてよ。圭吾ならわかってくれるでしょ。私はあなたたち兄弟のどちらかと結婚するように、両親にいいつけられているのよ」
「他の男を見つけてくれ。きみが本当に好きになって、一緒にいてしあわせになれる人を」

それができれば、一番いい。

両親が医者しか認めないと言うのなら、他のお医者さんとお見合いすればいい。

その中で、安藤さんが本当に好きになれそうな人を見つけるんだ。

しかし安藤さんは首を縦には振らない。

「笠原家がいいの。できなかったら、居場所がなくなるの」
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