離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
家に帰り、夕食を作る。

今日は珍しく残業がなかったから、気分が楽。

久しぶりに鳥の唐揚げを揚げていると、圭吾さんが帰ってきた。

最近は圭吾さんの帰りが早い。

急なトラブルがない限り、さっさと仕事を終わらせている。

彼曰く、今までは他の部署の仕事まで抱え込んでやろうとしていたらしいけど──例えばセカンドオピニオンの予約を先生直々に相手の病院の先生へ電話をかけて話をするとか──それは他人を信用していなかったからだと気付いたと。

栄養士や薬剤師、事務方のスタッフのことを信用して任せるようにしたら、少し仕事が減ったらしい。

「いいにおいがするなあ」

彼は相変わらず、私が作る庶民的な料理を文句もおいしそうに食べてくれる。

少し前から、圭吾さん自身も本や動画を見て料理を練習しはじめた。自分だけ休みの日にも私に作らせるのはいけないと思い立ってくれたらしい。

まだ納得のいくものはできないそうだ。いつか彼の手料理を食べられるのを楽しみにしている。
< 244 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop