離婚前提婚~冷徹ドクターが予想外に溺愛してきます~
一方笠原先生はジャケット姿。クールな表情で、なにを考えているのかよくわからない。

「先生がそんな話題を振ってくるなんて、珍しいですね。いつもは看護師のプライベートなんて興味なさそうなのに」

千葉くんの返しに、笠原先生はバツが悪そうな顔をした。

たしかに、先生から恋愛関係の会話が出てくるとは思わなかった。

いやそれ以前に、わざわざ話しかけてきたこと自体珍しい。

「きみたちはしゃべりすぎだ。病院のことを大声で話すなよ」

千葉くんは「はい」と素直にうなずいた。

あ、そういうことね。私たちを黙らせるために声をかけたのか。

辞めた指導者の悪口や、先生の噂話。どれか聞かれたのかもしれない。

ひやひやしていると、先生たちは席に案内してきた店員さんに、私たちと離れた席がないか尋ねる。

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