プライベートレッスン
ページをめくると”ここで黙ってキスをする”と書かれてある。
俺が書いた脚本にはキスシーンはなかったが視聴率を上げるためにプロデューサーが無理やりねじ込んだ。もちろん反論なんかできるわけがなく二つ返事でキスシーンを追加した。彼女がキスをするなんて演技とはいえ抵抗がある。
「ここでキスシーンですね。はぁぁ・・・キスシーンなんか初めてですよ」
彼女は台本を見ながら言い、ポテトチップをかじる。
「でも女優ならキスぐらいは出来ないとダメですよね?」
「・・・ごめんね」
「どうして謝るんですか?」
俺はプロデューサーに無理やりキスシーンを入れさせられた事を伝えた。
そして彼女にキスシーンをして欲しくない事も告げた。
彼女はそれをポテトチップをかじりながら聞いた。
「じゃぁ次はキスシーンの後から始めようか?」
「あの・・・」
彼女のポテトチップをかじる手が止まる。
「どうしたの?」
「キスシーンってどうやってやればいいんですか?」
「どうって言われても・・・こう溶けるような、融合するような。お互いが分かり合うみたいな・・・なかなか口で言うのは難しいね」
「私、キスした事ないんですよ」
俺の動きが一瞬止まった。
「そうなんだ」と言ってビールを口に運ぶ。
「やだなぁ・・・演技とはいえファーストキスが滝沢君だなんて」
ちなみに滝沢君とはドラマの主演男優である。
若くて好青年でいわゆるイケメンって男だ。
「キスシーンの練習もしていいですか?」
彼女は台本を伏せて真剣な顔をして俺を見つめた。
俺が書いた脚本にはキスシーンはなかったが視聴率を上げるためにプロデューサーが無理やりねじ込んだ。もちろん反論なんかできるわけがなく二つ返事でキスシーンを追加した。彼女がキスをするなんて演技とはいえ抵抗がある。
「ここでキスシーンですね。はぁぁ・・・キスシーンなんか初めてですよ」
彼女は台本を見ながら言い、ポテトチップをかじる。
「でも女優ならキスぐらいは出来ないとダメですよね?」
「・・・ごめんね」
「どうして謝るんですか?」
俺はプロデューサーに無理やりキスシーンを入れさせられた事を伝えた。
そして彼女にキスシーンをして欲しくない事も告げた。
彼女はそれをポテトチップをかじりながら聞いた。
「じゃぁ次はキスシーンの後から始めようか?」
「あの・・・」
彼女のポテトチップをかじる手が止まる。
「どうしたの?」
「キスシーンってどうやってやればいいんですか?」
「どうって言われても・・・こう溶けるような、融合するような。お互いが分かり合うみたいな・・・なかなか口で言うのは難しいね」
「私、キスした事ないんですよ」
俺の動きが一瞬止まった。
「そうなんだ」と言ってビールを口に運ぶ。
「やだなぁ・・・演技とはいえファーストキスが滝沢君だなんて」
ちなみに滝沢君とはドラマの主演男優である。
若くて好青年でいわゆるイケメンって男だ。
「キスシーンの練習もしていいですか?」
彼女は台本を伏せて真剣な顔をして俺を見つめた。