雅くんはどこまでも追いかけてくる

電話

「うっ、あ、相澤くん、これはなんの意味が…」


「意味なんてないよ、俺が三浦のこと好きだからやってるだけ」

昼休み。

質問したのに答えにならない回答をされた。

今、あの鍵の無くしたと言われていた教室に2人っきり。

なぜか、私は相澤くんの膝の上になっています。

相澤くんは私のお腹に腕を回して、しまいには私の肩に顎を乗せている。


今の私はとてもがっちがっちだ。




相澤くんとお試しお付き合いを初めて2日目。

昨日LINEを交換した。


【お昼休み。あの教室集合】とその一言だけ朝に送られてきた。

そして、それが今なのです。


「わ、私はす、好き…がどうゆうのか教えてくれるっていうから…!いるのです…」


「うん、そうだねー」

なんて、気持ちのこもってない。

うーーダメだ!!

ドキドキしすぎて死ぬ!


私は力ずくで相澤くんの腕から抜けた。
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