僕らは今日死んだので、これから先は天国です
食べたパフェはあまりにも美味しかった。

少し勇気を出せば、考え方を変えれば、こんなに美味しいものが食べられるのならば、僕は世界を楽しむのがあまりに遅かったのだろうか。

すると、僕の頭の中にピョコンと一葉が現れて「あら、天国を楽しむのに遅いなんてことはないのよ!いつだって楽しんだ者勝ちなんだから!」と言った気がした。

本当に一葉ならそう言いそうな気がして、僕はついクスッと笑ってしまった。
 
気づけば、パフェはあっという間に食べ終わっていた。

「ご馳走様でした」

会計の時、店員さんに「とても美味しかったです!」と勇気を出して言うと、嬉しそうにお礼を言われた。
 
ああ、天国というのは、なんて勇気の出しやすい場所なんだろう。

本当にパフェは美味しくて、この時間は楽しいとしか言いようがなかった。
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