僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「一葉の気持ちには答えられない。でも、ありがとう」

これが僕なりの正解。

急にいなくなるのは嫌だから、余命のことは話した。

それでも、この気持ちを秘密にすることだけは許して欲しい。

その後も、一葉はずっと泣いたままだった。

しかし暫くすると、一葉が自分の顔を思いきり叩いた。

ペチンッという大きな音が響き渡る。

そして、一葉は顔を上げた。

「瑞樹、もう一度、言うわ。私と付き合って」

「え……?」

「瑞樹は、私のことが嫌い?」

急に一葉はどうしたのだろう。

それでも、言わなければ。
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