僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「好きじゃない……」

「嘘つき」

一葉が涙でボロボロの顔のまま、僕の頬をつねった。

再び、一葉の目に涙がたまる。

「瑞樹の嘘つき。瑞樹は嫌いな人に余命のことなんて言わない」

一葉が勢いよく立ち上がる。

「うん、そうよ!瑞樹、私に可愛いって言ったわよね!よくよく考えれば、瑞樹は好きでもない子にそんなことを言わないわ!紳士だもの!」

一葉が思いっきり笑う。涙でボロボロの顔で。
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