僕らは今日死んだので、これから先は天国です
それでも病気に疲れて、毎日が楽しくなくて、死のうとしていた前よりずっと良いはずだ。

もう僕は、この天国の楽しさを知っている。

山川先生は、僕の言葉に真剣な目を向けた。

「医師として、全力と尽くすことを約束する」

一葉に入院することを告げると、一葉は一瞬固まった後、すぐに笑顔を作る。

「じゃあ、毎日会いに行くわ!したいことがあったら言って頂戴。入院しても、天国を楽しみ続けられるかは私達次第よ!」

「ああ。一葉、ありがとう」

「良いのよ!私が勝手にこの天国を楽しんでいるだけだもの!」

「あ、でも、入院までに一つだけ心残りがあった」

「!?すぐに言って頂戴!今すぐ叶えましょ!」

僕は一葉の頬に手を当てて、顔をこちらを向けさせる。

一葉はすぐに僕のしたいことが分かったようで、目を瞑る。

僕は一葉にそっと優しくキスをした。

「一葉、大好きだよ」

一葉は顔を真っ赤にして照れていたが、すぐに首を振り、僕に思いきり抱きついた。

あまりの勢いに僕は少しだけバランスを崩す。

「うおっ!」

「ふふっ、私も大好きよ!大大大好き!ねぇ、もう一回キスして!」

「急に大胆だなぁ」

「あら、瑞樹が言ったのよ?天国で照れていたら勿体ないわ!」

僕はもう一度、一葉にキスをする。
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