僕らは今日死んだので、これから先は天国です
キスをした後に少しだけ顔を赤くして笑う一葉が可愛くて、僕は一葉をぎゅっと抱きしめた。

「一葉」

「何?」

「僕と付き合って幸せ……?」

僕は本当に一葉に無理をさせていない?

いや、無理なんかさせてるに決まってる。

それでも、そう言葉が溢れてしまった僕は最低だ。

「何を言っているの?私はこの天国でしたいことしかしないわよ!楽しいことしかしない。だから、心配なら何度でも言うわ。私は幸せでしかないっ!」

どうして、君は当たり前のように僕に優しさをくれるの。

僕は君に救われてばかりいる。

僕は優しさを返せているだろうか。

それでも、僕はもう一度だけ「大好きだよ」と言うことしか出来なかった。
< 66 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop