ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「それそれ。エリナちゃんの『シャーッ』を聞くと、スカイヴェン国にやって来たんだなあって実感するんだよね」

「もう、いつもながらつかみどころのないエルフだにゃん」

「わーい、つかんでつかんでー」

「やだにゃーん」

 笑いながらエリナを追い回そうとするセラは、『仕事中に王族の子どもたちと遊びすぎる』という理由で配置転換になった過去がある。子どもたちに大人気の彼は、今もこっそり王宮に遊びに行っているらしい。

 顔よし、頭よし、腕っぷしも強いと完璧のようだが、とても残念な側近、それがセライラスタングリーズルであった。

「セラさん、いい加減になさいな。エリナは小さな淑女なんですからね」

 エリナの正体がお姉さん妖精だと知っているルールーが、セラのことを「めっ!」と叱った。

「人魚のお嬢さんは、お人形のように可愛いのにおっかないなー」

「褒めてもダメよ」

「ががーん」

 ショックを受けたポーズをとるセラの耳を、ウィリオ王子が引っ張った。

「あちらに挨拶するぞ、ついて来い」

「いたたたたた、殿下ー、わたしの扱いが酷いー」

「自業自得だ」
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