ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 さて、会場では弦楽四重奏が音楽を奏で、設置されたテーブルでは料理の提供が始まった。料理人たちがその場で調理するものもあり、よい匂いが庭園に漂う。
 エリナの案で、気軽に摘める品々を自由に選んで、立ち食いするもよし、テーブルについてお茶を飲みながらのんびり食べるのもよし、という食事になっている。

「これは、小さなバーベキュー?」

「これは焼き鳥という料理にゃんよ」

 エリナは「タレもも、ネギと交互に刺したネギマ、あっさりしたムネ塩胡椒、カリッと焼き上げたコクのあるカワ、お好きなものからどうぞなのにゃ」と説明をした。

「それではタレももから全部いただこうかしら」

 串に刺さって炭火で焼かれているタレももをひとつ貰って、焼き立てをかじるのは好奇心旺盛な人魚だ。

「まあ、とても美味しいわ! 甘辛いタレと、こんがりと焼けたお肉とでハーモニーが奏でられているのね」

「炭に落ちた鶏肉の脂でお肉が燻されて、特別美味しくなるのが焼き鳥の秘密にゃん」

「そんな仕組みなの? このひと串にそんな秘密が隠されているなんて、奥が深い料理ね。もう一本くださいな」

 ルールーは一本めのタレももからなかなか先へ進めなかった。
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