ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「失礼、わたしは王都警備隊長を務めている、ルディだ」

 彼は子猫を背中に庇いながら「そうだな、この子猫はもうおねむの……いや、睡眠を取らねばならない時間になる。昼間に改めて出直してもらいたい」と狐のお嬢さんに告げた。

「はい、おっしゃる通りにいたしますわ。明日のお昼過ぎでもよろしいでしょうか?」

 ルディとエリナがミメットを見ると、彼女は「そうだね、昼食を取った後に来てもらいたいね。あまり遅いと、仕込みの時間になっちまうからさ」と美少女に告げた。

「悪いが、名前を聞いてもいいかい?」

「これは失礼いたしました。わたしの名はレミレアと申します」

「レミレアお姉さん、ですね」

 エリナが確認すると、レミレアは「ああん、子猫ちゃんに名前を呼ばれてしまいましたわ! 可愛さが大爆発で、わたしはもう……」とよろめいた。

「お嬢様、淑女らしからぬ振る舞いはお慎みくださいませ」

 侍女がレミレアを支えながら、クールに言った。その尻尾がとてもふっかりしたリスの尻尾だったので、エリナは耳をピンとさせた。

 リスの侍女は「お騒がせして申し訳ございません。お嬢様はちょっぴり可愛い子猫が好きすぎるだけの、変なお方……いえ、悪い人ではございませんので、そこはご安心くださいませ。この度は不躾な訪問をいたしましたことを、広いお心でお許しいただけますと幸いにございます」と謝罪して、「子猫ちゃん、可愛い子猫ちゃん」と呟く美少女をひきずるようにして帰って行った。
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