ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 エリナが油揚げを出すと、それまでおとなしく見学していたサファンとレミレアが、狐尻尾をモフモフモフモフと左右に振り始める。さらに、料理長の狐のリックルも振り始める。

「ううん、なんだろう、この気持ちは! 味見は、味見はないのかい? それを一枚くれないかな」

 イケメン青年は身悶えた。

「あの食べ物はなんななのでしょうか。気持ちが落ち着きません、そわそわしてひとつ貰ってしまいそう……」

 美少女も拳をぎゅっと握って口に押し当てた。

「油揚げ……油揚げ……なんだ、これはなんなのだ! 気をしっかりと持つのだリックル、料理の前では常に平静であれ、リックル!」

 狐のおじさんは、油揚げに手を伸ばしそうになり、自分で自分の手を押さえ込んだ。

 油揚げに対する狐たちの反応を見たエリナは『あれれ、こっちの世界の狐さんたちも大好物なのかな?』と、とても素敵に動く三つのモフモフ尻尾を見た。

『にゃあ、モフモフが、モフモフがわたしを呼んでるにゃん……モ、モフ、モフモフ」

 子猫は違ったものに反応してそわそわしていた。

「エリナ、落ち着け。尻尾に飛びついてはならん」

 ルディに肩を押さえられたエリナは、はっとした表情で「ありがとうございます、ルディさん! 危ないところでした。狐に油揚げ、猫にモフモフなのです」と汗を拭った。

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