ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「ええと、結婚式ということと、上に具を乗せる関係で、油揚げはだし汁で煮る上品な味付けにしますね。まずは下準備をします」

 深呼吸をして気持ちを整えたエリナは油揚げをふたつに切ると、丁寧にはがして袋状にした。

「切り口から親指を入れて、穴が開かないようにゆっくりとはがしていきます」

 料理人たちも、真似をして油揚げをはがす。ルナリット家の料理人は、ひとりが調理をして、ひとりが懸命にメモをとっている。
 三人の狐はまだそわそわしている。
 尻尾も振っている。

「し、尻尾なんて、気にしないにゃ。だしの味を邪魔しないように、余分な油を抜きます」

 お鍋にたっぷりのお湯を沸かすと、エリナは油揚げを二分間茹ででから水にとり、しっかりと水気を絞った。

「これをだし汁と砂糖と醤油で煮るんです」

 エリナは鍋の中に油揚げを綺麗に並べると、別の容器でよく混ぜただし汁、砂糖、醤油を回しかけた。

「調味料を吸い込むので、味にムラが出ないようにあらかじめ混ぜておきます。綺麗に並べたのも同じ理由です」

 料理人たちはメモに下線を引き、ルディは「ただ鍋に入れて煮れば良いというものではないんだな。料理は奥が深い」と感心する。
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