ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「余計なことはしなくていいと言っているのだ」

「サファンさん、お気持ちだけいただいておきますね」

 狐の尻尾に気を取られながら、エリナはサファンのお礼を辞退する。

「どうしてもというのなら、その尻尾を、モフモフの狐尻尾を……むふん」

 エリナの顔に、素晴らしい毛並みの尻尾がぶつかった。反射的につかまえて、小さな手でモフる。

 ルディは狼の尻尾でエリナの顔を撫でながら「奴の尻尾はいかん。それに、モフモフ度ならば狐よりも狼だ」と重々しく言った。エリナはにこにこしながら狼の尻尾をモフり「はーい」とよい子のお返事をした。

「サファン、どうしてもというのなら、王都警備隊員の仕事で恩を返すがいい」

「えー、それはなんかヤダ。俺、デートスポットに詳しいから」

「よしわかった、デートプランを立てて提出しろ。俺がエリナを連れて行く」

「えええええー、酷いよー、俺が自分で連れて行きたいよー」

「黙れ、隊長命令だぞ」

「横暴! 横暴隊長だよ! ねえ子猫ちゃん、狐のお兄さんとデートしたいよねっ? ねっ?」

 ルディのゲンコツから逃げ回りながらエリナに投げキスを飛ばすサファンの姿を、エリナは『本当にチャラい狐さんだなー。でも、ルディさんとデートスポット巡りをするのは楽しみだにゃ。美味しいものがありそうだし』と、純粋な目で見守るのであった。
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