ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 結婚披露パーティーの当日、エリナは青弓亭を休ませてもらい、朝一番でルナリット領に出発した。今回のパーティーは、ルナリット家で行われるのだ。もちろん、後見と子猫の警護をするルディも一緒について来ている。

 彼は王家警備隊長であるが、妖精獣フェンリルであり、守護妖精であるエリナの警護がこの国においての優先事項であるので、黒豹のヴォラットが隊長の仕事の一部を引き受けるようになってきた。

「ルディもそのうち、エリナと一緒にこの国の守護妖精になるんだろ? 今はなんとかこなしているが、そっちの仕事も増えてくるだろうし、兼務となるとキツいぞ」

「悪いな、ヴォラット」

「お前のためじゃなく、エリナのためだ」

 クールな黒豹は笑う。

「だが、ここだけの話、俺はとりあえず宰相になるらしい。ちょっとばかり国の機密事項を知りすぎてしまったようで、のんびりと暮らすわけにはいかなくなってしまったな。親の後を継ぐ気持ちはなかったんだがなあ」

「そう言っているが、お前は宰相に向いているとは思うぞ。となると、警備隊長候補を他に探しておく必要があるな。俺は熊のアルデルンがいいと思うのだが」

「ああ、俺も賛成だ。腕が確かで頼りになるし、頭も切れる。……顔が怖すぎる以外は問題ないな」

「うむ。顔が怖すぎるけどな」

「熊の一族は笑顔も怖いからな。仕方がない。ちょっとメイクでもさせるか?」

「それは、違った怖さが加わるだけだと思う。怖くなければ美男子なんだがなあ」

「天は二物を与えないってやつかもしれんな」

 ふたりは腕組みをして、頷いた。
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