暗闇に差し込む一筋の光
決意
ーSide 温翔ー


夜ご飯を食べ終えてから、俺達はここの施設長である篠原真琴先生に呼び出され、会議室にいる。



元々この部屋は、朝と夜に施設の職員達が集まって会議をしているところ。




「それで、今日はこれからどうしたいか皆の意見を聞きたくて呼び出したの。これからは、どうしていきたい?」




予想通りの質問。



できればここから離れたくないけど、ここの決まりは破れない。




俺達が抜けないと、新しくここに来る子供達が入れなくなってしまう。




だから、俺達は中学3年生になってから何度も話し合いをしてある大きな決断をした。





「5人で、暮らそうと思っています。」




俺は、同い年でずっと一緒にいた華恋や、咲月(さつき)、蓮、理人と一緒に暮らすことを決めた。





どうせばらばらになるのなら、皆で一緒にいたい。




その思いは、皆一緒だった。
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