俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~

7話 おうちデート

 あの夜をきっかけに、結芽は自身の気持ちに素直にならなくてはいけないと思うようになった。
 結芽は航平から貰ったネックレスを身につけ制服のブラウスに隠れるようにして、仕事をしている。まるで航平が傍にいて、護ってくれているように思えるからだ。それに、自分が航平の恋人であることの証明にも思えるのもある。

 それからは、なんだか強くなれた気がして、母に罵られたとしても落ち込むことはなくなったし、仕事でのミスもなくなって以前のような姿に戻れた気がした。

 最近は、航平の出港は長くても2週間程度であり、当直もあるが基本的には横須賀に滞在していることが多かった。
また、基本は朝に出港し、課業終了頃に帰港をするという近海で訓練をし、日帰りで帰ってくることが日常であるが、艦艇によってスケジュールは様々であることをインターネットで調べたり実際に航平との交際を続ける中でわかってきた。
 そうした情報の充実も、結芽を安定させる要因になった。
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