俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~

最終話 幸せな家庭

結芽の母への挨拶を終えてから、事の運びは目まぐるしく進んでいった。
 鳴海家への挨拶をして、結婚式の予定も入れ、両家顔合わせをして……と、あっという間に月日が流れていく。
住居については、結婚を決めてから結芽は航平と同棲するために準備を始めていたため、ふたり暮らし用のアパートに引っ越していた。そのため、母とはもう暮らしていない。

 航平との暮らしは、一緒にいる時間を取れない日が続くこともあったが、それは艦艇に配属されている海上自衛官と結婚をするのであれば仕方ないとわかっていたため、特に辛いこともなかった。
 それは、しばらく家を空けた後には小さいブーケを買ってきたり、美味しいスイーツを買ってきたり、お土産を買ってきて、しっかり結芽とコミュニケーションをとるなどをしていた。航平がいつも結芽を想っていることが本人に伝わる形で表現してくれている。

 これまで通り、たまに夏希とも連絡を取り合うこともあった。夏希の婚活事情を含めた近況報告を受けたり、結芽の同棲生活を話す。
 夏希はまだ婚活を続けているらしく、「自衛隊のいい人紹介してよ~」など冗談っぽく言いながら結芽の幸せなふたり暮らしを祝福してくれた。
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