どんな君でも愛してる

 私は並木さんから自分の仕事を認めてもらえたことだけでもうれしいのだ。バリキャリとは思わないが、この仕事が大好き。好きなハンドクリームの会社だから受けたが、仕事は楽しくて幸せだ。

 眠気もふっとんで、元気になった。異動もあり、ギアを上げて仕事に集中しはじめた。

「おい、川村」

 顔を上げるとそこには甘いマスクの相川君がいた。彼は一年前までここにいた同期だ。

「あれ?おはよう。どしたの、朝から」

「どしたのじゃないよ。お前、なんか目の周り隈出来てるぞ。寝不足か?」

 嘘……どうしてわかるの?

「化粧直してくる……」
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