どんな君でも愛してる

「ほう?言ったな。言質(げんち)取ったぞ。その時になって逃げるなよ」

「うん」

 彼は私を車に押し込むとすぐに椅子を倒して深いキスをした。

 キスだけは欲しいだけあげる約束をした。

 何度も、何度も……。

 彼はおそらく我慢してくれている。

 いつか、そう遠くないうちに告白しないといけないとわかっているけれど、今日の彼の言葉は胸に響いた。

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