クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
「大丈夫。これほどのネクタイを仕立てられるんだから自信を持っていいよ」
「ありがとうございます」
匠の力強い言葉が胸に響き、美緒は胸の奥が温かくなるのを感じた。
「実はネクタイも近々ネットで販売を始めようと思ってるんです」
「ネクタイの販売?」
「はい。今のお客様は圧倒的に女性が多いので、恋人とか大切な方へのプレゼントのひとつに加えてもらえないかなと思って」
「そうか」
不意に匠は表情を曇らせた。声もどこか張りがない。
「匠先輩?」
美緒は首をかしげた。
「ネクタイがどうかしましたか?」
「あ、いや」
匠はハッとし美緒をまっすぐ見つめた。瞳の奥が小さく揺れていて、なにか考え込んでいるようだ。
「あの? 体調が悪いとか」
「そうじゃない」
匠は一度大きく息を吐き出し、天井を見上げた。
その表情からはなにも読み取れず、悩みでもあるのだろうかと心配になる。
「お待たせしました」
ちょうどその時料理が運ばれてきた。傍らに寄せられたワゴンの上で、ビーフシチューが湯気を上げている。
「おいしそうだな。あ、このサラダとチキンもお勧めなんだ」
「どれもおいしそうですね」
気づけば匠の表情も声も普段通り。一瞬、眼差しが翳りを帯びたように見えたが見間違いだったのだろうか。
「ビーフシチューはこの時期限定だから、楽しみにしてたんだよな」
「ありがとうございます」
匠の力強い言葉が胸に響き、美緒は胸の奥が温かくなるのを感じた。
「実はネクタイも近々ネットで販売を始めようと思ってるんです」
「ネクタイの販売?」
「はい。今のお客様は圧倒的に女性が多いので、恋人とか大切な方へのプレゼントのひとつに加えてもらえないかなと思って」
「そうか」
不意に匠は表情を曇らせた。声もどこか張りがない。
「匠先輩?」
美緒は首をかしげた。
「ネクタイがどうかしましたか?」
「あ、いや」
匠はハッとし美緒をまっすぐ見つめた。瞳の奥が小さく揺れていて、なにか考え込んでいるようだ。
「あの? 体調が悪いとか」
「そうじゃない」
匠は一度大きく息を吐き出し、天井を見上げた。
その表情からはなにも読み取れず、悩みでもあるのだろうかと心配になる。
「お待たせしました」
ちょうどその時料理が運ばれてきた。傍らに寄せられたワゴンの上で、ビーフシチューが湯気を上げている。
「おいしそうだな。あ、このサラダとチキンもお勧めなんだ」
「どれもおいしそうですね」
気づけば匠の表情も声も普段通り。一瞬、眼差しが翳りを帯びたように見えたが見間違いだったのだろうか。
「ビーフシチューはこの時期限定だから、楽しみにしてたんだよな」