クールな御曹司と初恋同士の想い想われ契約婚~愛したいのは君だけ~
探していた雑誌を手にした途端、雑誌の山が崩れた。
「当日は額全開のアップにすることになったの。お肌の調子を整えなきゃ」
キッチンから千咲の明るい声が届く。
「千咲さんの肌は艶々で綺麗だから大丈夫ですよ。……え?」
散らかった雑誌をひとつひとつ重ねていると、その中からどう見ても雑誌ではない物が出てきた。
しっかりとした厚紙でできた、二つ折りの台紙だ。
「なんだろ」
美緒は台紙を拾い上げた。
「これって」
ちょうど開いていた台紙の中から現れたのは、スーツ姿の男性の写真だった。
「お見合い写真?」
それ以外考えられない。
だとすると、この写真の男性は千咲の見合い相手ということだろうか。
美緒はわけがわからずまじまじと写真を見つめる。
「美緒ちゃんはカボチャのプリンって好き? まだあるからよかったら持って帰ってもいいわよ……あっ、それは、違うの」
キッチンから顔を出した千咲は美緒が広げている台紙に気づき、慌てて美緒からそれを取り上げた。
「これは違うの。母が強引に置いて帰っただけで、私はお見合いなんて全然興味ないから」
千咲は必死で首を横に振っている。
顔は紅潮し、大きな目は潤んでいるように見える。
「母ってすごく心配性なの。早く結婚しろってうるさくて。本当、困るわよね」
千咲の口から乾いた笑い声が漏れる。
「当日は額全開のアップにすることになったの。お肌の調子を整えなきゃ」
キッチンから千咲の明るい声が届く。
「千咲さんの肌は艶々で綺麗だから大丈夫ですよ。……え?」
散らかった雑誌をひとつひとつ重ねていると、その中からどう見ても雑誌ではない物が出てきた。
しっかりとした厚紙でできた、二つ折りの台紙だ。
「なんだろ」
美緒は台紙を拾い上げた。
「これって」
ちょうど開いていた台紙の中から現れたのは、スーツ姿の男性の写真だった。
「お見合い写真?」
それ以外考えられない。
だとすると、この写真の男性は千咲の見合い相手ということだろうか。
美緒はわけがわからずまじまじと写真を見つめる。
「美緒ちゃんはカボチャのプリンって好き? まだあるからよかったら持って帰ってもいいわよ……あっ、それは、違うの」
キッチンから顔を出した千咲は美緒が広げている台紙に気づき、慌てて美緒からそれを取り上げた。
「これは違うの。母が強引に置いて帰っただけで、私はお見合いなんて全然興味ないから」
千咲は必死で首を横に振っている。
顔は紅潮し、大きな目は潤んでいるように見える。
「母ってすごく心配性なの。早く結婚しろってうるさくて。本当、困るわよね」
千咲の口から乾いた笑い声が漏れる。