冷酷社長と二度目の恋~極上御曹司は、変わらない愛執で愛する彼女を離さない~
「―――その事をシズ兄たちに話したら、驚いてたけど「どこをどう話すかは姉貴に任す。…なにも言いたくなければ『初対面のフリ』でも構わないって…」
「さすがに『初対面のフリ』を装うのは…」
私がそう言うと、心也が一息ついて言う。
「…『大学時代の同級生』くらいでいいんじゃねぇ?…どれくらいの『親しい間柄』なんて言わなきゃわかんないだろ?」
「そうだね…」
「急ぐ必要はないからゆっくりと考えて。3人共連絡先は変ってないけど、一応渡しとく」
心也に渡されたメモには、静人・哲也・杏のそれぞれの連絡先と最後には【待ってるよ、心愛。:by、杏】とメセージが書いてあった。
…私、なにも言わずに3人の前からいなくなったのに…。
私は連絡先も替えたのに…。
静人・哲也・杏は、ただ私からの連絡を待っている。
そう思うと、自然と涙が溢れていた。
それから数日後。
3人の連絡先を登録して、まずは杏にメール送ると数分もしないうちに杏から震えた声で「心愛、連絡をくれてありがとう」と優しい電話がかかってきた。
私たちはその日、時には涙をこえながら1時間以上も電話で話した。


