冷酷社長と二度目の恋~極上御曹司は、変わらない愛執で愛する彼女を離さない~
式と披露宴が無事に終わって、夜19時間から『TAKADAホールディングス』会社で新郎新婦と近しい人たちだけで『結婚パーティー』が行われる。
仕事の電話が終わり、俺はパーティー会場の大広間に向かった。
会場に入るとこの会社の社員たちを含む数十人に集まって、既に賑わっていった。
夏彦と深琴さんが挨拶回りをしているが遠目から見える。
…ふぅ、落ち着くまで待つか…。
聞きたい事も山ほどあるし。
そう思いながら、料理が並べる所に行くと見覚えがある男の子がオレンジジュースに手を伸ばしていた。
「…これか?」
と、男の子―――夏輝にコップを手渡した。
「あっ、うん。ありがとうございます」
「どういたしまして。…本当に夏彦に似てるな。お前」
夏輝はオレンジジュースを飲んだ後、俺に問いかけてきた。
「パパの『仕事』の人?」
「ああ。でも…それだけじゃなくて、俺は夏彦の友達―――新田静人。夏彦と同じ歳だ」
「僕は高田夏輝です。パパがいつもお世話になってます。パパの友達なら、僕のことは呼び捨てでもいいよ」
「ん、夏輝。しっかりと挨拶できて偉いな。…俺のことも“シズ”でも好きに呼んでいいからな」
「わかった、宜しくね♪“シズくん”」
俺が頭を撫でていると、「夏輝くん!」と呼んで1人の男が俺たちに駆け寄って来た。
彼は俺より3歳上で若くして、『TAKADAホールディングス』【秘書課】の部長を務めている―――“田口彰(たぐちあきら)”さん。
俺が『社長』に就任した後、夏彦の所に挨拶に行った時にその場に立ち会ったのが『部長』就任したばかりの彼だった。
「彰さん!」
と、夏輝は田口さんを呼んだ。
「ここにいたのか。―――新田社長、ご無沙汰しています」
そう言って、田口さんは俺に軽く頭に下げた。
「こちらこそ、お久しぶりです。田口部長」
俺もそう挨拶を返した。