冷酷社長と二度目の恋~極上御曹司は、変わらない愛執で愛する彼女を離さない~
それから、俺たちは4人で料理を取りにために歩き出した。
深琴さんは夏輝と手を繋ぎながら、楽しそうになにかを話している、
そんな2人の後を少し離れて、俺と夏彦も会話をしながら後を追う。
「…『忘れられない彼女』がいたお前が急に結婚するって聞いた時は驚いたけど、『こういう事』だったんだな。」
「ああ…」
夏彦は愛しい家族を見つめながら、幸せそうにそう答えた。
「…なぁ、静人」
「ん?」
夏彦が静かに俺に問う。
「お前は…?」
「……」
それがどういう意味を示しているのか、わかって俺も静かに答えた。
「…さぁ?どこにいるんだな…」
…お前は俺に逢いたくないかもしれないけど、
俺は逢いたいよ。
もし、再会できたら…。
今度こそ、お前を守って
俺を許してくれるなら、また愛したい。
…心愛…。
「…そうか」
「ああ…」
俺はそう呟いて、小さく息を吐いた。
―――それから、翌年の俺と心愛の誕生日月の7月に『社長』と『秘書』として、再会するとはまだ知る由(よし)もなかった。


