月とスッポン 奈良へ行く
手水を済ませ、振り向けば大仏さんとのご対面。
「でかっ」
後ろに見える山と空のコントラストが、より一層大仏を大きく見せる。
「《高さが約11メートルだそうです。奈良の大仏は約15メートルなので、茜二人分ぐらい大きい様ですね》」
そう言いながら、私の頭に手を乗せる。
乗せられた手を払うのけ、大仏さんに挨拶へ向かう。
挨拶を終えれば、ふらっといなくなった大河を探せば、ちゃっかり御朱印所へ並んでいた。
奉納された蓮弁や草鞋、頂けるお守りを眺めていれば、大河が戻ってくる。
「胎内に入りませんか?」
「もっといやらしく、妖艶に言ってくれたらいいですよ」
「はっ?」
近くにいたお姉さん達が「きゃっ」と口を押さえる。
「冗談です。行きましょう」
ファンサです。
受付で拝観料を納め、急な階段を登って行く。
繋ぎ目などをみて回れば、当時の技術力の高さに感銘を受ける。
普段少し怖いと感じる明るさなのに、妙な安心感があるのは、大仏さんの中だからだろう。
そう、決して大河が私の隣にいるからではない。
暗く急な階段を降りる。
こ、怖い。
暗闇に入って行く感じが怖くて、躊躇していると、先に階段を降りた大河が振り向く。
暗くてどんな顔をしているかわからない。
顔が見える距離まで戻ってきた。
「危ないですから」
差し伸べられた手を素直に触れる。
少し硬くて、柔らかくて、大きくて、
「でかっ」
後ろに見える山と空のコントラストが、より一層大仏を大きく見せる。
「《高さが約11メートルだそうです。奈良の大仏は約15メートルなので、茜二人分ぐらい大きい様ですね》」
そう言いながら、私の頭に手を乗せる。
乗せられた手を払うのけ、大仏さんに挨拶へ向かう。
挨拶を終えれば、ふらっといなくなった大河を探せば、ちゃっかり御朱印所へ並んでいた。
奉納された蓮弁や草鞋、頂けるお守りを眺めていれば、大河が戻ってくる。
「胎内に入りませんか?」
「もっといやらしく、妖艶に言ってくれたらいいですよ」
「はっ?」
近くにいたお姉さん達が「きゃっ」と口を押さえる。
「冗談です。行きましょう」
ファンサです。
受付で拝観料を納め、急な階段を登って行く。
繋ぎ目などをみて回れば、当時の技術力の高さに感銘を受ける。
普段少し怖いと感じる明るさなのに、妙な安心感があるのは、大仏さんの中だからだろう。
そう、決して大河が私の隣にいるからではない。
暗く急な階段を降りる。
こ、怖い。
暗闇に入って行く感じが怖くて、躊躇していると、先に階段を降りた大河が振り向く。
暗くてどんな顔をしているかわからない。
顔が見える距離まで戻ってきた。
「危ないですから」
差し伸べられた手を素直に触れる。
少し硬くて、柔らかくて、大きくて、