朔くんに迫られるんですが




「名前は」


「…」




全くそんなことはなかった。




「お前の名前は」


「…茅柴、尚」


「ふーん。覚えとく」




覚えなくて良いです。今すぐ記憶から消し去ってください。




熊には襲われなかったけど、ロックオンされてしまった怖さで半泣き。


そんな大熊な朔が何か話そうとして口を開いた時、チャイムが鳴って新しい担任が教室の扉を開けた。


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