朔くんに迫られるんですが




熊に襲われない方法は、自分の方が大きいと体で伝えるか、目を合わせたまま静かに視界から消える。


私の体格は朔より大きいわけがないから、できることは後者しかない。




目は合わせたまま静かに立ち上がり、千里の後ろに隠れた。





「何してんの、尚」


「熊を刺激しないように逃げたの」




熊は襲ってこないようだ。


目は逸らせたし、今襲われることはない…。



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