再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「それと…」

「なんですか?」


「昨晩は気持ちよかった?」

「っ…!」

耳元で囁かれた。朝から刺激が強すぎる。って、もうお昼なんだっけ。


「朝までシてたから千夏は疲れたんだね。だから起きるまでゆっくり寝かせておいたよ」

「す、すみません。私だけが藤堂さんのベッドを占領しちゃって…」

ペコペコと何度も謝った。

やっぱり社長なだけあって、いいベッドを使ってた。フワフワで寝心地も良かった。私のアパートで何年も使っているボロベッドとは比べものにならない。

藤堂さんは身体が大きいほうだけど、私と二人で寝ても余るほど大きいベッドだった。クイーンとかキングサイズを使っているんだろうか。私の給料何か月分だろうと頭の中で計算していた。


「いいんだよ。俺も千夏の寝顔を十分堪能できたし」

「恥ずかしいから見ないでくださいっ」

急に羞恥心がこみ上げてきて、藤堂さんの胸板をバシバシと軽く殴った。
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