再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「あはは。ごめんごめん」

「今度からは勝手に見ないでくださいね? 約束ですよ」


「なら許可をもらえるなら見てもいいってこと?」

「えっ」


「まぁ許可なんかなくても、起きてるときにじっくり見るけどね」

「ううっ…」

恥ずかしさに耐えられず顔を隠そうとするも、すかさず藤堂さんに拘束された。そのまま壁にドンっと押さえつけられて、私は逃げられなくなった。


「千夏。俺に可愛い姿をもっと見せて」

「藤堂さん、ダメですっ…」

嫌っ!と拒絶しても逃げられない。


「千夏、こっち向いて」

「な、なんですか?」


「俺のことが怖い?」

「怖くない、です」

視線を合わせると、そこには情熱的に私を見つめる藤堂さんがいた。
こんなにカッコいい顔で見られたら意識してしまう。そして、今日の朝までやっていたことを思い出してしまう。本能のままに私を求め続け、愛を注いでいた藤堂さんの表情(かお)を…。
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